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J-クレジット「水田メタン削減プロジェクト」が承認されました。

H2 見出しがここに入ります。令和5年11月16日、第57回J-クレジット制度認証委員会において、当社が運営する「水田メタン削減プロジェクト」の登録申請が承認されました。また、同7日には千葉県匝瑳市が環境省事業「脱炭素先行地域(第4回)」に選定され、共同提案者である当社が中干延長を含むカーボン・クレジット事業の支援を行います。

1. J-クレジット制度とは

J-クレジット制度とは、温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証する制度です。J-クレジット創出者はクレジットの売却によって経済的な利益を得ることで、削減・吸収活動の資金に充てることができます。

2. プロジェクト概要

本プロジェクトでは、「水稲栽培における中干し期間の延長」の方法論に基づき、直近2年の中干期間よりも7日間以上の延長を実施することにより、田んぼから発生するメタンを抑制します。

プロジェクトを行うにあたって、都道府県や市町村、農業法人など様々な組織と連携し、中干延長行うことによる収量や品質、生物多様性への影響に配慮し、また独自に開発中の衛星技術でクレジットの信頼性を担保します。

当社はJ-クレジット・プロバイダーとして、J-クレジットを含むカーボン・クレジット及び電力証書等で約45万t-CO2相当の取引実績(※)があり、買い手・創出者双方にとって合理的な取引価格の知見も有するクレアトゥラが、農業者様が安定的に収益を受け取ることができるプロジェクトを運営していきます。また、カーボン・クレジット事業と組み合わせた脱炭素事業を提案し、地域全体の気候変動対策に貢献します。

※22年7月-23年6月の実績で、再エネ証書はCO2換算

3. 「脱炭素先行地域」匝瑳市との連携

当社は千葉県匝瑳市の環境省事業「脱炭素先行地域(第4回)」への計画提案において共同提案者として参画し、同市は令和5年11月7日に千葉県内では千葉市に次ぎ2例目の「脱炭素先行地域」として選定されました。バイオ炭を用いたCO2の農地貯留や稲作での中干延長によるメタンガス発生抑制などの取り組みにおいて、カーボン・クレジットを活用した新しい農業経営モデルの構築を支援し、地域における脱炭素化の実現に貢献していきます。

4. 脱炭素先行地域とは

脱炭素先行地域とは、2050 年の脱炭素社会実現に向け、①家庭や職場など(民生部門)での電力消費に伴う CO2排出量の実質ゼロを実現し、②それ以外の温室効果ガス排出量についても 、国の2030 年度目標と整合する削減を地域特性に応じて実現する地域として、市町村などの地方自治体が計画を提案し、国が選定するものです。 国の地域脱炭素移行・再エネ推進交付金(脱炭素先行地域づくり事業:交付上限額50億円)などは、脱炭素先行地域に選定されていることが交付要件の一つとなっています。

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